鹿教湯温泉に久方ぶりに母とお出かけしました。
地元ではありますが、ゆっくりしたかったので、長野県民特別プランを使いちょっとリッチに「望山亭ことぶき」にお泊りです。
上田市から、車で30分程度の場所。
ひなびた?温泉街です。
小さな民宿や温泉宿が並んでいます。
鹿教湯温泉開湯伝説
鹿教湯温泉は知彗(体験により気づき得る知性)を司るといわれている文殊菩薩が、鹿に姿を変え、信仰心が厚い猟師に温泉の場所を教えたとされているのが鹿教湯温泉です。
「三人寄れば文殊の知恵」という名言はあまりにも有名。
温泉内にある文殊堂には行基が彫ったとされる文殊菩薩像が安置されています。
鹿教湯に文殊菩薩像を運んだのは行基の弟子である円行。
円行が鹿教湯に文殊菩薩像を運び入れた時には既に温泉は開湯していたとされており、開湯の歴史は1200年ともいわれている由緒ある温泉街です。
温泉の質と効能
↑(写真はことぶき亭の貸し切り可能な露天風呂)
単純温泉 (弱アルカリ性低張性高温泉)。
源泉の温度は46度程で無色透明のお湯です。
神経痛・関節痛・リュウマチなど体の疲れを癒すのに適した温泉ということから、湯治場として長きにわたり歴史を刻んできました。
鹿教湯温泉の中には昭和31年開設された鹿教湯病院があります。
湯治場として鹿教湯温泉を活用し、足腰を痛めた人々の治療とリハビリを行っています。
町の中を介護士を伴いリハビリで散歩をしている患者さんをみかけます。
病院が開設された昭和31年には、厚生省より近隣の霊泉寺温泉、大塩温泉とともに国民温泉保養地に指定されています。
国民温泉保養地とは?
国民保養温泉地とは、温泉の公共的利用増進のため、温泉利用の効果が十分期待され、かつ、健全な保養地として活用される温泉地を「温泉法」に基づき、環境大臣が指定するものです。国民保養温泉地の選定は、一定の基準によって行われており、昭和29年から指定が始まりました。令和2年11月現在で全国で77箇所が指定されています。
鹿教湯温泉は、「丸子温泉郷国民保養温泉地」とされています。
長野県には、他に4つの国民温泉保養地があります。
(青木村・北安曇郡・松本市・美ヶ原)
山に囲まれた信州は浅間山や御岳山など、有名な活火山もあります。
火山活動のある山々から湧き出る温泉の恩恵にあずかっています。
鹿教湯温泉のお土産処で美味しい珈琲タイムを!!
鹿教湯温泉を散策するなら、鹿教湯温泉の観光案内所に車を止めることをお勧め!!
観光案内ですから散策マップもありますが、なんといっても足湯が気持ちいい。
足を拭くタオルは必需品です。
足湯を堪能したら、鹿教湯温泉散策を始めましょう。
文殊堂へ行くのもいいのですが、母が高齢で足が弱いためあまり歩かせられない。
そこで、私のお気に入りのお土産処「翁」さんへ行きました。
足湯をしながら、珈琲に舌鼓という、温泉街ならではの楽しみ方もあります。
ここのマスターが入れてくれる珈琲は最高です。
少し前までは、鹿教湯温泉一帯と上田市の大型店へ温泉まんじゅうを卸していました。
広域で販売されていたので、翁まんじゅう=上田の名産物の1つと思われているほどでした。
燐りでカレーハウスを営んでいた奥様が早逝されてからは、余生は大好きな珈琲でお客様をもてなすことにしたとのことです。
生豆を店で丁寧に煎り提供してくれる珈琲は、香りが高く風味豊か。
珈琲のお供に出てくるのは、翁さん自慢の温泉まんじゅうに使われているあんこが乗ったクラッカー。
実は、お店のメニューに「あんこ珈琲」なるものがあるんです。
インパクトは強いですが、以前、あんこ好きな私の友人がオーダーして飲んでいましたが、
優しい甘さが珈琲の邪魔をしなくて意外と美味しいと驚かれていました。
物腰の柔らかいマスター。
以前は、翁まんじゅうを製造し、営業・配達に忙しい毎日を送っていましたが、現在は、お店に置くおまんじゅうを製造しているとき以外はお店にいらっしゃいます。
マスターと80歳を超えても、若々しくて元気なマスターのお母様。
2人と会話を楽しなみがら珈琲をたしなむ。
それを楽しみに通う常連さんもいらっしゃるようです。
生豆の取り扱いもある土産処・翁
珈琲のおもてなしに力を入れている翁さんには「生豆」のお取り扱いもあります。
100グラム300円~400円程度。
「生豆」から珈琲を楽しもうといくつか購入してきました。
→とはいっても、1人2000円のお買い物クーポンが宿泊代についていたのでそれを利用!!(実質、無料。鹿教湯のお土産といったところでしょうか。)
2日目に入った際にはお店で飲んだ珈琲代もそのクーポンが使えました。
なんだかとても得した気分でした♪
お家で本格焙煎珈琲いれてみました!!
とはいっても、本格的な珈琲豆の煎り道具などない!!
お店で体験もできるようですが、そこまでしなくても大丈夫!!「フライパン」で代用OKですよというマスター
あの~我が家のフライパン、いろいろ調理して使い込んでいるので、せっかくの珈琲豆の香りが台無しになりませんかねぇ~という
訳の分からない質問をマスターに投げかける私。
私の質問に少々引き気味に「大丈夫では・・・・」と答えるマスター
(いったいどんだけ酷いフライパン使っているんだよって思われたかもしれませんね!爆)
で、自宅に戻り、早速持ち出した「卵焼き用の長方形のフライパン」
これなら、少量の珈琲豆を煎れそう。➡普段あまり使ってないから香りも心配なさそう!!
はじめは、こんな風に白い珈琲豆
煎っていくうちにだんだん茶色くなってきます!!香りはうん?焦げてくにおい?
大丈夫かなぁ~と少々心配になりつつ、マスターが言っていた「パチパチ」音がしてきました!!→画像ぼけちゃったなぁ~
これって、珈琲豆についてる皮が剥がれてくる音みたいです。
一回、キッチンペーパーの上に広げて粗熱を取ってから、そっと揉んで皮を取ってみました。
ミルで挽いてペーパーフィルターで珈琲を落として・・・・
画像では香りが伝わらないのが残念!!
凄く薫り高く風味豊かな珈琲が、珈琲好きのド素人の私でも入りました。
普通に珈琲を淹れるより当然時間はかかるのですが、実に贅沢な気分になれました。
翁さん!!生豆売ったら、お客さん減っちゃいますよ!!
って、マスターに報告かねてまた行きたいと思います!!爆
最後に鹿教湯温泉アクセス
上田駅から車で約1時間程です。
駅から鹿教湯行のバスもでています!
お泊りする場合は上田駅からの送迎をしているお宿もあるので要確認です!!
自動車でお越しの際は、菅平インターで降りて約1時間程。
東部インターで降りた場合は丸子を抜けて行くと道がわかりやすいと思います。
コロナ対策をしっかりして、温泉に浸かり美味しい珈琲を堪能氏に是非鹿教湯温泉へいらしてくださいませ。